パソコンの動作が遅くなったと感じたとき、その原因は一つではなく複数の要素が重なっていることが多くあります。
今回は実際に対応した事例をもとに、原因の特定から改善までの流れをご紹介します。
目次
HDD特有の物理的な遅さが影響している可能性
今回のご相談はパソコンの動作が全体的に遅く、作業に支障が出ているという内容でした。まずはリモートで状況を確認し、パソコンの状態を詳しく調査しました。
調査の中で特に気になったのは、作業を始めるとCPUの使用率が60%前後まで急激に上昇してしまう点でした。これは特定の高負荷処理が行われているわけではなく、通常の操作でも起きていたため、処理全体に余裕がない状態と判断されました。
また、複数のソフトが同時に起動している状態であり、一定の負荷が常にかかっている状況でした。加えてストレージはHDDが使用されており、読み書きの速度が遅いことも動作全体に影響を与えていると考えられました。ディスク容量自体には約300GBの空きがあり、容量不足による問題ではありませんでしたが、HDD特有の物理的な遅さが影響している可能性が高い状況でした。
メモリの使用状況を確認すると、セキュリティソフトが比較的多くのメモリを使用していましたが、これは一般的な範囲内であり、直接的な原因とは判断しませんでした。
SSDに換装する方向で決定
以上の調査結果から、今回の不調の主な原因はHDDによる性能不足であると結論づけました。CPUやメモリだけでなく、ストレージの速度もパソコン全体の体感速度に大きく影響するためです。
お客様とご相談した結果、パソコンの入れ替えではなく、HDDをSSDに換装する方向で対応を進めることとなりました。SSDは読み書きの速度が非常に速いため、起動時間やアプリケーションの立ち上がりなど、体感的な速度向上が期待できます。
SSDの調達
SSDへの換装にあたり、使用環境に適したSSDと取り付け用のマウンタを選定し、準備を行いました。既存のパソコンをそのまま活かしつつ性能を向上させるため、できるだけ効率的な構成を考慮しました。
HDDからSSDへ換装対応
後日現地にて作業を実施しました。まず既存のHDDの内容をそのままSSDへコピーするクローン作業を行い、その後パソコン内部のストレージをHDDからSSDへと交換しました。この方法により、環境やデータをそのまま維持したまま性能改善が可能となります。
作業完了後に動作確認を行ったところ、起動時間やアプリケーションの反応速度が大きく改善され、全体的な動作が非常に快適になりました。これまで見られていた動作のばらつきも解消され、安定したパフォーマンスが確認できました。
まとめ
パソコンの動作が遅い場合、メモリやCPUだけでなくストレージの性能も重要な要素となります。特にHDDを使用している環境では、SSDへ換装することで大きな改善が見込めるケースが多くあります。
今回のようにパソコン自体を交換しなくても、部品の見直しによって快適な環境を実現できる場合もあるため、動作不良を感じた際には原因を丁寧に切り分けることが重要です。
カナメグローバルホールディングスではIT・DXサポート業務を行っています。パソコンのセットアップも対応しているのでお気軽ご相談ください。

